2012年10月17日水曜日

ラブストーリーは突然に始まり突然に終わる


先日会社から帰る電車が急に停車し、「安全確認のため一時運転を見合わせます」とのアナウンスが入った。

結局15分くらい止まっていてやっと動き出したが、アナウンスによると「線路への自転車の投げ入れ」が原因だったそう。

聞いた当初は、おいおいふざけんなよ入れた奴…と憤っていたのだが、よく考えるとこれは異常事態ではないかと思い至った。

線路に自転車を投げ入れるってどういうこと?

僕の長くもないこれまでの人生ではもちろん自転車を線路に投げ入れることはなかったし、恐らく今後もないだろうことは想像に難くない。

こう考えたとき、今まで怒りの対象だった線路に自転車を投げ入れた顔も知らない人物に大いなる興味が湧いてきた。その人のことを考えるだけで胸が高鳴り、どんな気持ちだったのか知りたいと思う。恋、なのかもしれない。

そもそも件の行為は事故なのか故意なのか。

うわー!手が滑った!と自転車を線路に投げ入れてしまう状況というのは、犯人が尋常ならざるドジっ子でも想像できないっていうかそのドジはいつか人を殺めるから早く人里から隔離した方がいいと思います!

じゃあ故意なんだろうけど、それでも状況は不可解だ。

電車を脱線させたかったとかなら、小石で脱線する電車に対して自転車を持ち出すのは、蚊を殺すのに戦車を出動させるような違和感がある。

衝動的な行為と考えるのが最も説得力がありそうだけど、どんだけ衝動的になっても自転車を線路に投げ入れちゃう人とはあまりお近づきになりたくないなぁ。

そこまで考えて、一瞬恋をしてしまった相手に対して急に冷めてしまい、「あの人かっこいい!」と言っていた相手のブリーフにウン筋がついていて冷めてしまう中学生女子のような心の動きをして、青春…と思いました。

私からは以上です。

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