2018年12月11日火曜日

問題解決のプロセスをていねいにたどるのは大事

今朝の「おはよう日本」でたまたま目にした、大分県のレンタカー事故防止施策が興味深かった。

大分では訪日外国人が増え、彼らがレンタカーを利用するんだけど交通事故が多く、課題になっていた(2013年から増加傾向できていて、2017年は235件で前年の倍以上)。

国交省は対策の1つとして、高速道路の玖珠(くす)サービスエリアの入り口手前に、減速を促す案内板を中国語・韓国語で設置した、という。

玖珠SAは、見通しの悪いカーブを抜けたすぐの入り口があって、そこに入るために急ブレーキをかけるケースが非常に多く、事故に至る可能性が高いので設置を決めたそう。

対策だけ聞くと「ふーん」という感じなんだけど、対策を決めるまでの考え方がロジカルでいいな、と思った。

まず何をしたかというと、レンタカーに運転状況を把握できるETCを搭載し、強いブレーキや急ブレーキをどこでかけているのかが把握できるようにした。(現状把握)

データを見ると、件の玖珠SAの入り口付近で急ブレーキが頻発していることがわかった。(現状分析)

ドライバーの多くはアジア圏、特に中国人・韓国人が多かった。(現状分析)

中国語・韓国語で減速を促す電光掲示板を設置。(テスト施行)

急ブレーキが0回に。(効果のトレース)

案内板の設置。(本施行)

きれいな流れ。

今後は実際に事故数をトレースして、急ブレーキ機会の減少が事故減につながるのかの検証をすれば良いと思う。(もしかしたら急ブレーキ以上に事故と相関がある別の要因があるかもしれない)

一番いいな、と思うのはETCを搭載して現状把握をしっかりやっていること。

分かってはいるんだけど、問題が出ると条件反射的に施策のオプションを考えてしまうってよくあるので、やっぱりこういうきれいな問題解決の流れを踏むのは良いことだなと改めて感じた事例だった。

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