反対の概念は「アウトサイドイン」。内外外内なんの話かというと、コントロールしようとエネルギーを注ぐのが自分の内側のものなのか、外側のものなのかの違い。
自分が変えられるものは自分の見方や物の考え方といった自分の内側のものだけで、外側のものはコントロールすることができない。だから、より良い見方、考え方ができる人格を身につけましょう、人格は習慣から出来上がるので、良い習慣を身につけましょう、というのが基本思想。
天気が悪くて機嫌が悪くなるとか、同僚が使えないと憤るとか、息子が言うことを聞かなくてうんざりするとか、すべて自分の外のコントロール不能なところを変えようとしているから駄目なんだと。無駄だと。
これは思い当たる節がかなりあって、就職して最初のうち仕事がうまくいっていなかった時に自分の中にあったことは、希望していた職種ではなったので「こんな仕事やるつもりなかったのに」とか「うるさい先輩が何をやってもガミガミ言ってくる」とか「評価されてない」とか、外側にばかり意識を向けてしまっていたなと。
多少マシになってきたのは、はじめて直の後輩が入ってきたり、結婚を考えたりと色んなきっかけがあって、「これはもっとシャキッとしないといけないな」と考えて、できないなりにどうすればよいかを真剣に考え始めることができたからだと思う。
この変化を、今までは後輩が入ってきた、結婚を考えた、という出来事がトリガーだと思っていたけど、そうではなくてそのきっかけによってやっと自分の内側に働きかけ始めたからだったんだなと思う。
このインサイドアウトやアウトサイドインといった、人が意識的にしろ無意識的にしろ持っている基本的なものの考え方を本書では「パラダイム」と呼んでいて、成功のための習慣を身につけ、人格を磨くためにはまずインサイドアウトじゃないと話になりませんよ、というのが色んな例を用いながら説明される。
この部分は納得いく、個人的にも実感が湧く話だった。
なんかこいつイラつくな、憤懣やるかたないな、とか感じたときには、物の見方がアウトサイドインになっている可能性があるということだと思うので、インサイドアウトの見方に変換する意識付けができると良いんだろうと思う。
スティーブン・R・コヴィー
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